2021年7月06日
前回コラムからの振りで、今回からは気密のおはなし。
冬の必須アイテムダウンジャケット。
でもどんなに良いダウンジャケットでも羽織るだけでは意味がありません。
しっかりジッパーを閉めて、体から発せられる熱を閉じ込めてこそ、ダウンフェザーの質の良さと、キルティングの効果、そこから得られる保温性の高さが発揮されます。
建物の断熱と気密の考え方ってこれによく似ているように思います。
家の価値基準において『性能』が重要視される昨今、性能は『暑い』や『寒い』の主観ではなく、数値という客観的な指標によってあらわされる時代になりました。現在はUAなる値を用いて、その建物がどのくらい熱の逃げにくい建物なのかを表示しています。
UA値については、また別のコラムでお話するとして…
(@_@;)自分はみてるだけで吐きそうになりますが、この数式を断熱材(熱を逃がさないための材料)についてだけで翻訳するならば(そんなに単純ではありませんが)、
① 性能の良い断熱材 を
② なるべく厚く 使う
ことによって
計算上の数値(UA値)が小さくなる
= 熱の出入りが小さい建物になる
= 外気の影響(冬の冷気 夏の熱気)を受けにくい建物になる
= 室内の熱(暖房による暖かさ 冷房による涼しさ)を逃がさない建物になる
ことが数字によって客観的にあらわされるのです。
なんともわかりやすく、主観をはさまない公平さ
UA=1.0 はぁ?
UA=0.6 ふ〰ん
UA=0.46 やるね
UA=0.2 …まじか
という感じなのですが、でもこれって本当でしょうか。
何が本当かって…
ダウンジャケットのおはなし思い出してみてください。
『気密の秘密』がここにありますが、お話の続きは次回コラムにて。
設計部 大橋