2022年1月17日
家づくりを考え始めておられる方は、耳にしたり見かけたりしていらっしゃるかと思いますが、高断熱・高気密って一体どういう事?というお話です。
まず高断熱の建物とはどういうものなのかでしょうか。
住宅の断熱性能で出てくるUa値(外皮平均熱貫流率)という言葉をご存じでしょうか?
日本語に訳すと複雑で分かりにくいですね。
ざっくり言うとUa値とは「どのくらい熱量が家の外に逃げやすいのか」を表す数値になります。
冬であれば暖房を使用されると思いますが、せっかく温めたお部屋の熱が外に逃げてしまうのか、夏であれば反対に外の熱気を室内にどれだけ伝えてしまうのか、その数値という事です。
値が小さいほど熱が逃げにくく省エネルギー性能が高いことになります。
ではここでクイズです。
例えばこれから出てくる写真で、断熱性が高いだろうなと思われる写真はAとBのどちらでしょうか?
A
B
さぁ、どちらだと思われましたか?
それでは発表します。
Aです。Aの写真の建物の方がUa値は小さくなるのではないかと考えられます。
理由はとてもシンプルなんです。AとBの写真を見比べたときの違いは窓の大きさと数です。
窓が大きくて数が多かったりすると、壁となる面が少なくなってしまいます。
壁が多ければ断熱材を使う量が単純に増えるからです。
これまたざっくり言うと、Ua値の計算式としては断熱材の種類や厚みを数値化して、開口部(窓)の割合などを求めて計算します。(実際は細かく正確な計算式があります)
なので窓が少なくて小さければ性能の高い家だと言えてしまいます。
ちなみに、Bの建物全体でこれだけの窓を大きく多くとっても家全体のUa値は0.46 w/㎡・kになります。
よってHEAT20 G2グレードの性能を要しております。
またまたざっくり言うと高性能という事です。HEAT20という聞きなれない言葉についてはまたの機会に。
結論から言うと窓が少なかったり、窓が小さいお家だけが高性能住宅になるわけではなく、窓を多く大きくとっても使う断熱材や技術で高性能の家にする事が可能です。
今回は気密のお話はできませんでしたが、高断熱性能+高気密性能が伴って快適に過ごせるお家が本物の高性能住宅になると思います。
また高断熱性能の建物については断熱材の種類や量だけではなく、大切なのは施工と施工後が大事になります。
ひとえに高断熱住宅となっていても様々な取り組みがありますので、もしご興味をお持ちいただければお気軽にお問い掛けください。
それではまた別のお話で。
営業部 原田