
2025年4月18日
「経年変化を愛おしむ暮らし」
住まいは完成した瞬間が終わりではなく、
新しい暮らしのはじまりです。
日々の営みとともに、
ゆっくりと静かにかたちを変えていきます。
新築の頃は、真新しい床に傷がつくたびに、
少し心が沈むかもしれません。
けれどそれもまた、そこに暮らす人の歩みとして
家の一部になっていきます。
無垢材のフローリングは足に馴染み、
色合いは深みを増し、
微かな傷や凹みさえも、年月とともに風合いとなって、
住まいに風格を添えてくれます。
日々の暮らしのなかで、表情を変えながら
住む人の物語を静かに刻んでいく
そんな家づくりを私たちは大切にしています。
スタッフが長年にわたって
試行錯誤しながら選び続けてきた素材たち。
それらは「時とともに変化していくこと」を前提に
ひとつひとつ丁寧に選ばれています。
たとえば 自然素材の床や造作材。
最初は少し頼りなさげに見えた木も、
やがて深い色合いをまとい、
しっとりと手に馴染むようになります。
おすすめしている塗り壁は、
季節の湿度や光の加減によって表情を変え
日々の暮らしをやさしく包み込んでくれます。

― Topiaの床にも良いツヤが -
庭の木々もまた住まいとともに育っていく存在です。
ご家族に選ばれたシンボルツリーが春には芽吹き、
夏には木陰をつくり、秋には葉を染め、
冬には枝の輪郭が空に映える。
そんなふうに家の外にも
時間とともに移ろう風景があります。

― Topiaの愛すべき苔たち -
私たちは、住まいを設計するとき
「変化を受け入れる」 という視点も
大切にしています。
長く使える素材を選び、
暮らしが深まるほどに美しさが増していくように。
庭の緑や風の通り道、光の入り方を想像しながら
時の流れと仲良くなれる住まいを描いていきます。
住まいとは、暮らす人とともに
年を重ね成長していく存在です。
だからこそ愛着が生まれ、日々の何気ない瞬間さえも
かけがえのないものになっていくのでしょう。
「経年変化を愛おしむ暮らし」
私たちと一緒にそんな暮らしをはじめてみませんか?
― 設計部 縄田 -