2023年6月11日
先日山口県立美術館で、佐藤健寿展 『奇界/世界』 を観に行ってきました。
テレビ番組クレイジージャーニーにて、様々な奇妙な風景『奇界』を求めて世界中を旅する写真家として出演している佐藤健寿さんの写真展で、同番組のファンである私としては是非観に行きたいと思っておりました。
以前、同美術館で篠山紀信展『写真力』を観に行った私は、
三島由紀夫やジョンレノンとオノヨーコ、宮沢りえなど、いろんなところで目にするポートレートがなんと畳3枚分はあろうかという超大判のプリントで展示してあり、改めてその人物の醸し出す雰囲気、その構図、そのデティール、その迫力に圧倒されました。
今回も番組で見た奇界を、またあの大判のプリントで追体験できるのでは?
と期待して会場入りすると、意外にも小さめのプリントで家のテレビの映像で見たほうが大きく見えるほどで情報量としても少なく感じ、デティールもあまり見えてこなかったところがあり残念に感じました。
点数は多かったので、少し点数を絞ってでも超大判がいくつかあればと良かったなと。
ただやはり佐藤さんが追い求めたモチーフには、私たちの普段の生活の風景とは異なる捻じれた現実不思議な生活が垣間見え興味をそそられる内容でした。
中でもいわゆるお祭り的な物、北朝鮮のマスゲームや、アメリカのネバダ砂漠に9日間だけ現れて世界中から8万人が集まるイベント バーニングマン 等よりも、
ライフスタイルを写した写真に目を引かれました。
少ない人数で多数の囚人を監視できる超効率を求めた反面、おそらく看守にも大きな精神的負担があったであろうキューバの監獄の廃墟や、
展覧会のポスターのメインビジュアルに使われていた、巨大なマトリョーシカ型のホテル。
これはよく見ると細部までマトリョーシカがあしらわれており圧巻でした。
なかでもロシアの北極栓を超えた極寒の地ヤマル半島で、
少数民族で遊牧民、移動式のテントを設置する移住を繰り返すロシアの民族ネネツ族の生活が気になりました。
ヤマルとはネネツ語で”最果て”という意味で確かに最果てに位置しています。
まさに極寒。
ネネツ族は寒さを凌ぐために頭部をフードで覆っています。
いわゆるパーカーですね。
実はパーカーという名前はネネツ族がルーツだそうで、正確にはネネツ族の服の名前をパーカーというのだそうです。
家づくりにかかわるものとしてはその極限に寒い地での住まいが特に気になるところですが、
移動式のテントのような家はチュモと呼ばれていて、トナカイの毛皮を2枚重ねて木の枠組みに巻いて設置しています。
ネネツ族の方の話ではトナカイの毛皮は外気が-40℃でも暖かく生活できるとの事。
もちろん中で熱源があるとはいえ、隙間を少なくするからこそ熱の損失を防いで快適に暮らせるのだと感じました。
断熱だけじゃなく、ちゃんと気密を取らないとえらいことになるだろうなと。
そんな極北の暮らしを見た後、たまには極限の暮らしもいいかもしれないけれど、
やっぱり生まれ育った土地の気候風土に根ざした材料を使って、
軒庇で日差しが心地良くコントロールされた窓辺から、
庭の樹越しに山の緑が見えるような豊な生活が良いなと考えました。
そんなライフスタイルが実現できる家造りには、パッシブ設計、高断熱高気密、
家と庭、植栽や支線の抜けまで考えることが必要です。
トピアならそんな家づくりが可能です。
会社の近くにモデルハウスも有ります。
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営業部 北村