2018年7月09日
今回の7月豪雨により被害にあわれた方皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。
今回このように広範囲に大雨が降り続き被害が発生し、その被害の状況が日に日に大きくなっていくことに心を痛めております。
皆様におかれましては被害はありませんでしたでしょうか?トピアでお力添えが出来るところがあればご連絡をいただければと思います。
私たち建築(住宅建築をメインですが)を営む者にとって川の氾濫で水没している住宅や土砂で押し流されている住宅の映像を見るのは心が痛いですし、無力ささえ感じてしまいます。
私はいろいろな災害が起こるたびに住宅のあるべき姿を自問自答しています。
住宅とはどうあるべきか?
①シェルターであること
第一に人命を守れないといけないと考えています。考えられる災害について一定以上の耐久性を有し、被害を最小減にし風雨をしのぎ人命を守らなければいけない。
②安全で安心できること
生活するうえで健康的に生活できなないといけない。ヒートショック等のない様温熱環境を改善し、自然のエネルギーを最大限に利用した住宅であること(パッシブ手法+α)。住宅内で死亡される方(温熱環境によるもの段差によるものだけで)は交通事故の3倍以上、火災や熱中症を含めるとさらにより多くの死亡事故がおきています。
③笑顔がいつまでもたえない家であること
趣味を充実できる空間だったり、お気に入りの物に囲まれながらの生活。このように充実した日常を送ることで、会話が弾み笑顔が絶えない家になります。(このような家に住まわれている方は皆さん輝いていますので若く見えます)そうなると友人や子供たちも自然に集まる家になりますし人数が増えるとより多くの笑顔がそこにあります。これには間取りの提案や空間の提案が必要になり、その提案のスパイスが生活の充実を促します。
④すまいての成長とともに住宅も成長すること
子どもの成長とともに、はたまた自分の成長(年齢を重ねていく)とともに住宅の在り方が変わっていきます。それに対応できる可変的かつ手が加えられる家でなければいけないと考えています。自分たちの世代だけでなく、手を加えながら次の世代まで長く住まえる住宅を目指しています。
このようなことを考えながら住宅の基本性能を設定し、お客様との会話の中から様々なパターンを導きたし、設計をおこなっています。今回は堅いお話になりましたが衝撃的な災害の映像や7年前この地域を襲った災害や復興のお手伝いを行った時のことを思い出しながら自分の仕事や気持ちの整理をつけるために長々と書かせていただきました。最後までお読みいただきありがとうございます。
今回の災害で亡くなられた方々に心よりお悔やみ申し上げるとともに一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
企画設計 山本